【第X回 Flow】
「みなさんこんにちは、木
村拓哉です。東京FMをキーステーションに、全国38局ネットでお送りします、
木村拓哉 Flow supported by GYAO!この番組は様々な方をゲストに迎え、どう人生をFlowしてきたのかじっくりうかがいます。
で、今週は、サプライズゲストということで、どなたが来るのか、僕も聞いてないんですが…。どーゆーこと?なんで?いや、『サプライズだから言わない』?
そうじゃなくて、なんでサプライズが必要なの!え?あ、ゲストさん入るの?も、誰ー、やだよ俺ー、怖いわー…、はい、では今週のサプライズゲストの方、こ
の方です」
「…ども」
「…」
「黙りすぎ黙りすぎ!ラジオラジオ!7秒ルール!」
「いや、おまえ、何やってんの」
「こっちのセリフだ!おまえな、木村、仕事するスタッフ選べ、あいつ頭おかしいぞ!」
「まぁ、頭おかしいスタッフ多いですけど…。あ、声でお分かりかと思いますが、えーっと?のんびりなかい代表取締役社長?ですかね?中居正広さんです」
「ども、中居です。いや、頭おかしいって!スタッフ」
「知ってるけど。知ってるけど、え?なんで来たの」
「いやあのな」
「まぁ、お座りください、そんなドア開けっ放しで立ったまんまで」
「いやいや、なんか、落ち着いて座ってられねーわ。あの、俺さ」
「だーかーらー!外の音も入る!ドアだけでも閉めて」
「まぁ、ドアぐらい閉めますよ、俺も。ドアぐらいは」
「はい閉めて閉めて。はい、座って。はいはい」
「いやさー…」
「うーーわ、違和感あるわーー、中居と東京FM」
「AM顔だとでも!?」
「何、AM顔って!まぁ、あんまりFMのイメージはないけど」
「あぁ、あぁ、偉い偉い、FMは偉いねー」
「で、その偉いFMに」
「否定しねぇか!」
「なんで来ましたか」
「え!俺が!?自主的に!?」
「首振りすぎ振りすぎ」
「だから!頭のおかしいスタッフがいるじゃん!」
「心当たりが多すぎて誰のことか解らん」
「あのー、さっき代表取締役社長とご紹介いただきましたけども、小さな芸能事務所をやってるんですよ、ワタクシ」
「わー、ご謙遜」
「それで、事務所を設立するにあたって、ホームページなるものがいると、言われまして、一応作りましたよ。一応問い合わせフォームなるものも作りました
よ。でも、実際仕事って、ちゃんとしたルートっていうか、これまでのルートで入ってくるもんじゃないですか。突然問い合わせフォームから、仕事の依頼とか
してこないでしょ普通」
「え。まさか」
「えらく具体的な、日程とかギャラとかが入ってる問い合わせがあって、なんだこれと思ったら、あっち出てくれないかって依頼で」
「あっちってどっち?」
「あれ、おまえが街ブラするやつ、タク散歩?」
「そんな番組はない!あっ、え?GYAOの方?!何の企画で!?」
「木村と麻雀で対決しませんかって」
「規模ちいせぇ!」
「しかも聞いたら」
「聞いたのかよ!」
「いやもうだって、あんまりにも訳解らなくて、連絡しちゃったよ。そしたら、初めてでもなくて、武井壮とかと麻雀やったって」
「やったやった」
「武井壮、の次が中居正広って、ランク違いすぎない?いやいや!武井壮が低いんじゃないよ?俺が高すぎるから」
「おまえの頭は高いのか、低いのかどっちなんだ」
「で、まずかったのがさぁ、電話で話しちゃったからさぁー」
「あーー。押しがねー、強いからねー」
「いやそれは無理ですって言ってるうちに、じゃあ、あれは?これは?ってやいやい企画出してきて、最後の最後に、じゃあラジオにって」
「中居を、押し切ったか…」
「恐ろしい時間だった…」
「…」
「だから!黙りすぎ!ラジオラジオ!7秒ルール!」
「いやもうなんか、申し訳ないというか、なんというか…」
「ギャラも発生してる普通のお仕事なんで、いいんですけど…。依頼の方法が頭おかしすぎて、もぉ」
「じゃあ、このラジオのことは知ってんですか?」
「いや、知りません」
「だろうな!これは、ゲストが、どう人生をFlowしてきたのかじっくりうかがう番組なんですよ」
「え?なんか、エロい先生が人生相談したりするんじゃなくて?」
「なんか色々混ざってんなぁ!」
「人生をフローするって何よ」
「どう流れてきたかとか」
「じゃあそう言えばいいじゃん。何フローしてきたかって。番組名も木村拓哉流れでいいじゃん。流れ、さぽーてっとばいぎゃお」
「流れって…」
「何でもかんでもカタカナにすりゃいいってもんじゃねぇぞ!」
「さすが、事務所名『のんびりなかい』…!」
「じゃあもう、来週、いや、今週から、木村拓哉、流れでいいな」
「おまえも頭おかしいか!」
「流れねー、まぁ、流されるがままにやってきましたよ。流れに乗ってどんぶらこ〜ですよ」
「お?いい話になるっぽい」
「いや、いただいたギャラでは、ここまでが限界です」
「めんっどくさいな!おまえは!」
「あ、そうだそうだ。キャプテン、お誕生日でしょう?はい、プレゼント」
「そこで買ってきたー!東京FM直近のファミマ!」
「ファミマスイーツと、マクドナルドのライバルとなるファミマコーヒー、はまずいかなと思ったんで、だって、マクドナルド、スポンサーでしょ?」
「あーーーーーー」
「フラッペね。フラッペ買ってきましたよ。あ、でも、あれか。これもマックのシェイクとかぶる?まずい?まずいか」
「引っ込めるの!?」
「でも、スイーツも、三角パイとかとかぶってまずいかな…」
「プリンが!?そのプリンが三角パイとかぶるの!?アップルパイと!?」
「え?プリン食べたいの?」
「それは誕生日プレゼントじゃないのかって話だろうが」
「いや、食べたいんなら上げますけど、いいの?マクドナルドの人に怒られない?俺アップルパイ買ってこようか?ちょい行ってこようか?」
「ちょい行っていただかなくて結構です」
「ちょいダブチの方がいい?」
「ダブチはちょいではありません」
「いや、俺、ダブチくらい買えるよ?ちょいのお値段じゃなくても大丈夫だよ?買ってくる?」
「スタジオから逃げようとすんな。どう流れてきたかの話は聞かせてもらう」
「それくらいなら、マクドナルドごと買う」
「買えそうだなー!中居取締役社長、マクドナルドまるごと1件分、買えそうー!」
結果、マクドナルドのメニューどう組み合わせるか、神セットを決めろ選手権の途中で番組は
終わった。
そんな、流れ助けてますGYAO、聞きたいものですね。
2020年11月13日