中居正広様（お誕生日に寄せて）

中居正広様

ちょうど8月17日から18日に変わるタイミングで、私は赤い怪獣ちゃんといたわけでして、かんぱーい！もしてみました。
まぁ、あの、ゆきこたんパッケージのコーヒー牛乳(左はじのmgさんの♪)と、爽健美茶でした。さらに、ケーキにあたるものが、スイカバーとクーリッシュという、夏の小学生か！みたいなラインナップでしたけども。
いや、むしろ華麗なケーキより、そういったものの方が中居さんっぽいじゃん！ぽいじゃんっっ！と、ホテルに入る前に買ってくる、という意識が欠如していた言い訳をおこなった訳です。
その頃、ネット上でも、中居くんおめでと～！が満載でした。
楽しそげな私たちではありましたが、そんなことを中居さんが知ったら。
『うわー…、気持ち悪っ』
くらいのことは言いそうです(笑)
人のことはほっとけよ！くらいのことは。
まぁええがな。中居さんが私のツイッターを見る訳じゃなし。つか、見てるとしたら、今日は見ない！という選択をしそうです。

そのように、勝手なパーティーが世界各地で行われていたであろう翌日、中居さん、しじゅういちの誕生日は、SMAPメンバーと一緒。5人揃ってのCM記者会見。
あらーよろしいこと！
恐ろしい盛り上がりを見せるファン魂。誕生日に！
メンバーと！
一緒！
とはいえ、何かやろうにもおそらく本人が嫌がるに違いない。スタッフからのお祝い、とかには付き合ったとしても、それ以上はないであろう…。
からの～、こんなんだったら面白いじゃん、ネタ。

サントリーBOSSのCM記者会見を終え、スタッフからサプライズのバースデーケーキなども出され、やれやれと控室に戻ってきた中居のアイフォンにメールが届いた。
見慣れないメールアドレスなので無視しようかとも思ったが一応チェックしたが。
「………」
しなければよかったと心から後悔する写真がついていた。
きっ！
同じ室内にいながらそのメールを送ってきた男を睨みつける。
睨みつけられた男は、素知らぬ顔で次のメールを打ち、送信した。
二通目は、文章だけ（一通目は、本人の笑顔でピースの大アップ）。
『今日、これから中居くんの誕生日パーティーするから』
「はぁっ？」
思わず声が出て、他のメンバーやらスタッフやらが中居を見る。違う違うと手を振っている、その手の中にあるアイフォンにまた着信。
『大丈夫。誘わないから。四人だけでやるから。四人だけで、Happy Birthday Masahiroってプレートつけてもらったケーキに、しじゅういっぽんのろうそくを無理やり立てて、火をつけて、四人でハッピーバースデー歌って、四人でろうそく吹き消して、四人でクラッカーぱんぱん言わせながら、四人でHappy Birthday Masahiro！ってゆって、その動画を送るだけから』
「なんだこの手の込んだ嫌がらせ…！」
『じゃあ、お疲れ中居くんっ♪』
吾郎は最後のメールを送り終え、さっさと控室を出る。待って待ってー、と慎吾と剛が続き、木村が半笑いで帰ろうとして、ドアのところで振り返った。
「おいマジか」
「ま、せっかく当日に集まってるしっていうのもあって。でも、吾郎が、中居くんはそういうの嫌がるだろうから四人でやろうって」
「本人不在でやる意味ないだろ！」
「うーん。まぁ、単なる食事会？」
食事会なら勝手にやればいい。しかし、その際の様子を見せられるというのは…！
行くも地獄、とどまるも地獄に叩き込まれた中居正広しじゅういちの午後であった。