ATARU 10

<病院で寝ているチョコちゃん>

寝てるようにしか見えないのにな、と言われるこん睡状態のチョコちゃん。
ベッドには『猪口在』の名札が。
今では、子供の頃友達が読んでいた名前と知ってますが、それ以前から舞子たちはそう呼んでました。
舞子「自分から名乗ったんですよ」
ラリー「自分から?」
ぽぽぽぽん♪と寝ているチョコちゃんの周りにシャボン玉。
チョコちゃん「んーー…
遠足にまつわる、友達やら、ママやらのことが思い出され、左目ぱちっ!
こわっ!
こっわーーー!!

<ネズミちゃんを渡されるチョコちゃん>

ぱちっ!とあいて、こわっ!の目から涙が。それを拭く舞子。
沢はバッグからネズミちゃんを取り出そうとして、盗聴器に気付く。
が、それはともかくとして、ネズミちゃんをチョコちゃんの手の中に。
パパ、ママも到着。
パパ「すいません、私たちだけにしてもらえませんか」
バッグの中にはおにぎり。
ちょいちょいって沢に呼ばれて、出ていく一同。
手の中のネズミちゃんに触れるママ。
パパ「ずっと持ってたそうだ。アタルらしいなぁ」
ママ「アタル、おにぎり一杯作ってきたからね?だから早く目ぇ覚まして」

<おじさんはチョコくんと呼ぶ>

自分の母親と同じ車での事故、ということで、捜査をねじこむ舞子でしたが、ここでものを言うのが、誰がそう言ってるか。
舞子「チョコザイくんが、そう言ったんです」
課長「チョコくんが?」
舞子「チョコくん?あ、うんっっ」
沢につまみ出される舞子。
沢「ほんとにチョコザイくんが言ったのか?」
舞子「言いました!」
沢「ほんとか?」
舞子「…言ってません。まだ目も覚めてません…」
病院でニュースを見て、母と同じ車で、ブレーキ痕もなく、だからどうしても気になって…と去っていく舞子。
課長「うそはよくないなー」
そんな背後で、当麻が紙投げてます。
沢が取り出したのは、公原の名刺。

<チョコちゃんの容体判明>

寝てました!チョコちゃんは昏睡していたのではなく、睡眠をとっていたのです!
沢「だろー!?やっぱりほらこん睡じゃなくて睡眠だったんだよー!」
舞子「もー心配かけてー!」
チョコちゃんのほっぺに、自分のほっぺをぎゅーーー!!ってくっつける舞子。
沢「変われ変われ!チョコザイくん!」
でも、沢のほっぺはおそらくジョリジョリなので、いやーーってシーツで顔を隠すチョコちゃん。
舞子「嫌がってるじゃない!」
そう。舞子のほっぺはオッケー!
舞子「チョコザイくん寝てなかったもんねー!」

<何が何でもボケなければいけない人たち>

公原「ABS」
舞子「えーびーす…ガーデンプレイス?」
とか。
犬飼「ナンシー♪」
沢「夏色の?」

<チョコちゃんにとっては、捜査なぞ寝ててもできる>

舞子が花を活けたり、電話に出たりしている情報は、寝ててもチョコちゃんに届いていて、チョコちゃんの指は動きだし。
チョコちゃん「Mission Accepted」
そんな訳で。
舞子「同じ車同じ道で実験するんだって。ごめん、こんな話して。やっと眠れたのにね」
寝ながらもチョコちゃんは推理中ですから。
チョコちゃん「いっといんでぃすかー、あんだー…」
舞子「何?」
ざっくりいうと、ABSは時速10km以下だと動かない。
舞子「全く何を言ってるのか解らないけれど」
チョコちゃん「ん〜…」
舞子「大丈夫?」

<脳が開発されすぎてるチョコちゃん>

睡眠障害が出てます、などという話の最中の寝ているチョコちゃん。手の中にネズミちゃん。ちょっと指動く。

<病室にやってきた沢が最終的にかっちょいい>

沢「おぉ蛯名、話がある」
舞子「じゃあ、あたしから」
沢「何でやねん!」
舞子「あの車は、時速10km以下じゃないとブレーキ痕はつきません」
事故の可能性が高いという舞子。寝ているチョコちゃん。
そこにラリー登場。
舞子「はぁっ!コロコロコロッケプレミアム!差し入れですか!」
ラリー「差し入れじゃない」
沢「それを言うならお見舞い」
ラリー「お見舞でもない」
それは、SPBが送られてきたケチャップと、ハニーマスタード。こちらにはこちらには特別な睡眠導入剤が入っている。そうじゃないと、脳が開発されすぎたアタルは睡眠がとれなくなる。
日本に来たばかりの時は、SPB製を飲んでたので大丈夫だったけども、それが切れて日本で販売してるものに切り替えたら睡眠導入剤が入ってないんで、寝られなくなったと。
部屋で襲われた時に突発的に寝られたんは、アメリカ大使館で導入剤入りケチャップ、ハニーマスタードをつけたホットドックを食べていたから。
ラリー「それでとうとう失神し、こんなことになってしまった」
舞子の携帯がご陽気に鳴り響く。
沢「携帯切っとけって」
舞子「公原さんです」
ラリー「ATARUと二人きりにしてくれないか」
あんだとぉ?と、チョコちゃんの体の上に書類が行き交う。
犬飼をどうしたんだため、みたいな話から。チョコちゃんの性格も変えたのかからなにから。
沢「あんたがSPBと言ってる組織を巻き込んで大事にしてみるか?」
ほぉう!沢かっちょいい!

<爪を切られてるチョコちゃん>

ラリーに爪を切られているチョコちゃん。
一月に2回ほど切られていたそうです。
ラリー「自分でできるだろうと言っても私にさせるんです。気がつかなくて悪かったな」
ハンドクリームもぬりぬり。
…きしょい…。ただきしょいよ…。
ラリー「アタルと一緒にSPBに来る話、決心つきましたか?」
こんなきしょい人と一緒にいっていいのか、舞子!
舞子「水、替えてきます」
そりゃもう、きしょいもんな。きしょいきしょい。
そのきしょいラリーが、舞子が持ってきた写真を見ていると。
チョコちゃん「くろろふぉるむぼーん」
ラリー「アタル起きたのか」
ほっぺとんとん、めぇこしこし、あくび。
チョコちゃん「これじゃもえません」
廊下の舞子「え?えーーーー!!!!チョコザイくん起きたの!?」
チョコちゃん「これじゃ燃えません」
ラリー「この衝突で燃えるはずがないって言ってるようです」
チョコちゃん「くろろふぉるむぼーん」
舞子「…チョコザイくんを捜査に使うのはもうやめましょうよ。そのせいで、チョコザイくんは倒れたんですよ?」
ラリー「それは単なる寝不足です」
チョコちゃん「しっぽがありません」
両手をそろえてネズミちゃんを差し出したその手に残る傷。
舞子「でも、この傷は」
ラリー「爪を切ればすむ話です」
チョコちゃん「ホットドック下さい」
舞子「もうこんな時間だ」
チョコちゃん「あ、あった」
びよーと伸びてホットドックを取ろうとしたのを舞子が先にとって。
舞子「食べていいか先生に聞いてくるね」
チョコちゃん「あちゃーーー」
転がるチョコちゃん♪
ラリー「蛯名さん。事件の捜査にデータを提供するそれがアタルなんです。アタルと私が築いた25年なんです」
きしょっ!
舞子「ご両親に連絡して下さい」
チョコちゃん「ホットドックくださーい」
よく寝た後だからなのか、アクティブなチョコちゃん♪

<沢かっちょいい!>

犬飼の真似をしながらの。
沢「真実から逃げたらてめぇが一番大事にしてるもんだってこの手から逃げちまうんだぞ!俺がその魔法絶対にといてやるからな」
犬飼「じぇえったい…!」

<公原の大活躍>

決め台詞『実験です。実験がすべてを明らかにするでしょう』
このセリフを引っ提げて、月曜8時のTBSに降臨していただきた公原さん。
公原「車の色が違う!」
助手「色だけです、色だけ!」
いちいち大げさでいい。いい!
あー、見たいわ〜、月8時、事故鑑定人公原!

<おにぎり食べるチョコちゃん>

なんやかんやあった後。
アタルママ「はい、アタル?」
グーにしてた手を出して、おにぎり受け取ってしげしげと眺め。
チョコちゃん「いただきます」
舞子「チョコザイくんが夕飯普通に食べてるの初めて見ました♪」
おいしーって親指立てる。
ママ「ほんとによくして下さってたんですね、アタルに」
パパ「明日退院したら、1日だけまたあなたのところにごやっかいになってもいいですか」
舞子「1日だけ?」
ママ「その後私たち、アタルと住もうと思います」
パパ「そこからまた親子をはじめようと思ってます」
もぐーもぐー。
舞子「あの、二日はだめですか?明日と明後日の二日、で、6月からご両親と一緒ってどうです?その方が切りもいいし!」
パパ「おっしゃってることが、よく解らないんですが」
舞子「え?」
ママ「お父さん、ふふふ」
パパ「あぁ!」
もぐー!

<舞子んちのチョコちゃん>

無事退院して、舞子んちの居間にいるチョコちゃん。
舞子「はいおまち!」
チョコちゃん「これはカレースープじゃありません」
舞子「うどんがそばになっただけで、同じカレースープなの」
チョコちゃん「これはカレースープじゃありません」
舞子「これはカレースープです♪」
チョコちゃん「これはカレースープじゃありません」
舞子「これはカレースープです〜〜♪」
チョコちゃん「アップデートしました」
受け取って、ずーーー。
沢「蛯名」
3人「はい」
沢「…おまえの休暇も後二日。まさか警察やめなよな」
そして、チョコちゃんの身元引受人になっていた沢は、チョコちゃんがいなくなったらどこに住むのか。
立ち上がり、少々不思議な動きの後。
沢「(びしっ!)宿無しになる」
父「ツイスト」
正解!
沢「マリコーポか」
舞子「なんなら安く貸してあげてもいいですよ」
沢「まりこっておまえの母さんの名前だったよな」
舞子「母の遺産で買ったマンションだったので」
お母さんが亡くなる前に、お母さんのお父さんが亡くなって、その遺産が少しあって、それで買ったマンション。
沢「お父さん、15年前自動車メーカーにいたんですよね、ちなみにどこの」
舞子「コバルト自動車だよね」
チョコちゃん、目、ぱちくり。
舞子「父さんに協力してもらえばよかった!」
沢が不審を覚えつつ。
チョコちゃん「Mission Accomplished」
カレースープ置いて
チョコちゃん「あーんど、あくせぷてっど…」
チョコちゃんが見るのは誰?



もどる
This template made by
素材屋HP素材のおすそわけ。