ATARU 9

<スーツが七五三以上に似合わないチョコちゃん>

舞子「こっち来てこっち」
一同「おーー」
チョコちゃん「おー」
スーツを着せられているチョコちゃん。
似合わないことおびただし(笑)!
舞子「でもやっぱりチョコザイくんらしくないかなー」
沢「いや似合ってる似合ってる。カジノでもいけるよ」
チョコちゃん「ベガス」
舞子のお父さんのスーツを借りて、実家に向かうチョコちゃんです。

<パパの病院にやってきたチョコちゃん>

パパ「初めましてアタルの父です」
沢「警視庁の沢です」
舞子「蛯名です」
チョコちゃん「チョコザイです」
沢「すいませんお仕事中に」
パパ「アタル、ラリーさんから聞いたぞ。空港から逃げだしたんだって?」
沢「アタルくんの本名が解らなくて」
チョコちゃん「チョコザイ」
袖を引っ張るチョコちゃん。
沢「こちらに遅くなりまして申し訳ありません」
チョコ父「こちらこそご迷惑をおかけしまして」
舞子「アタルくんは仲蒲田に」
チョコちゃん「ちょこざい」
こちらでも袖を引っ張って。袖口引っ張りじゃないけども、なかなかのキュンスキル。
舞子「仲蒲田には何度も通ってたんです」
パパ「仲蒲田に?10年も前ですよ仲蒲田から八王子に引っ越したのは」
そこで、沢に電話。
八王子の雑木林で子供の死体という事件でした。
診察室から出てきたチョコちゃん、くるくる。
チョコちゃん「Mission Accepted」

<チョコちゃんのこれまで>

パパ「親の育て方が悪いからそんな風になる。それが、25年前の発達障害の考えでした。しかもアタルはサバン症候群の傾向が強かった。日本には頼れる病院も施設もありませんでした」
チョコちゃんは診察台に座って左右にふらふら揺れてる。そのまま、横になってくーー。
ほっぺに手をぽと。
そこで、アメリカでチョコちゃんがやってるのは、捜査に使うデータの管理だとパパに聞き、ん?となる舞子。
寝ているチョコちゃんに、
パパ「年に1回は会ってるよな、アタル」
と声をかけるパパ。
チョコちゃん「んーーー」
パパ「私がNYに行ってるんです。アタルは10年前向こうの永住権取りましたから」
チョコちゃん「んー」
パパ「ここで寝ない。ここで寝ない、ここで寝ない」
チョコちゃん「(むく)はい、アップデートしました」
起きるチョコちゃん。
パパ「いい子だ」
チョコちゃん「うーん」
肩に触られて、いやぁんと嫌がる。
パパ「あぁごめんごめん」

<再び診察室のチョコちゃん>

ネズミちゃんをなでりなでりしてるチョコちゃん。
チョコちゃん「しっぽがありませんしっぽがありません」
パパ「まだ持ってたのか、ちょろ。仲蒲田にいた頃アタルが飼ってたちょろです。アタルはちょろが大好きでした。だから妻がこれをアタルに。そうかまだ持ってたか」
舞子「優しいお母さんね」
ママ「あなた警察の方が」
ママ登場。いかにもママ!
パパ「妻です」
ママ「アタル、おかえり」
パパ「アタル、ママだよ10年ぶりだろ?」
舞子「10年ぶり?」
パパ「あぁ、妻は、ずっとNYには行けなくて」
舞子「10年ぶりの親子再開ですよ。今夜は親子水入らず、事件の話はまたにしましょうよ」
パパ「大丈夫ですよ。ATARUと先に帰っていてくれ」
舞子「じゃあ、そうしようか」
チョコちゃん「しっぽがありません」
舞子「今しっぽはいいでしょ、ほら。じゃお母さん」
チョコちゃん「んーー」
ママ「じゃうちにいますから」
舞子「いますから…??じゃ、いこっか」
ちゅーちゅーネズミの真似しながら移動のチョコちゃんです。

<チョコちゃん実家にて>

ママ「一緒にいかがですか」
舞子「いえ、今日は家族水入らずで」
部屋をうろうろしてるチョコちゃん。
舞子「ほらチョコザイくん。お母さんのごはんだよー、美味しそうね。じゃあ。また力貸してね、失礼します」
出ていく舞子と一緒に帰ろうとして、しまったドアにぶつかって、あいたたたた。
チョコちゃんとドアは、いちいち素敵なコンビ♪

<しんみりマリコーポ>

もうチョコちゃんは帰ってこないのかねぇ、と一同でしんみりしてたところ、あっさり帰って来たチョコちゃん。
舞子「どうしたの?」
座って花を見るチョコちゃん。
チョコちゃん「ここがいえです」
舞子「あ!アップデートし忘れた…!」
チョコちゃん「はながあります」

<よく朝>

電話で起きた、俺寝間着の沢。
沢「チョコザイくん?チョコザイくんなら俺の下に、寝てないー!」

<チョコちゃん鑑識にて発見さる>

渥美「入ってきた途端、カレースープって騒ぎ始めたのね!」
正しいスープ飲んでるチョコちゃん。
沢「チョコザイくん」
チョコちゃん「あーーー」
椅子ごと運ばれるチョコちゃん。
チョコちゃん「あれれれれあれれれれ」
沢「大人しく待っててよ」
チョコちゃん「あれれれれ…」
しかしそんなことで負けません。椅子をくるーり回し、膝斜めに揃え、そこからじわりじわりと近寄ってくる。
写真を指差して。
チョコちゃん「めがいたいめがいたい」
沢「ああ解った、ちょと悪い、はいはい解った。見ないの」
また運ばれ、再び戻ろうとするチョコちゃんと沢、だるまさんが転んだの攻防。はーって顔も可愛い♪
チョコちゃん「はい」
沢「はいこっち。こっちでじーっとね、大人しくして。解った?」
炎症って?と話している沢たちを離れた場所から見ながら、頭が痛いチョコちゃん。
それでもめげずに、テーブルの下に潜って、テーブルの下からそーっと写真を取り、やけどの跡を眺めつつ、ほっぺととととととん。
舞子「あっ!チョコザイくん!どうして!一人で来たの?」
チョコちゃん「シャンシーディーエーイチマルイチ」
舞子「ナンシー?」
沢「なんだこの火傷の跡」
チョコちゃん「シャンシーディーエーイチマルイチ」

<ベンチで横になるチョコちゃん>

ベンチに上がって、よじよじ。
横になってぐーー。
舞子「チョコザイくん、また眠れてないの?」
沢「またくまできてるな」
舞子「なんで勝手に来たの?」
沢「そういう風に仕込まれてんじゃないのか?あのラリーって男に」

<実家のソファで寝てるチョコちゃん>

ママ「今でも、見たもの全部覚えちゃう?」
舞子「はい?」
ママ「今でもあの子、色々と見破っちゃいます?」
舞子「というと?」
ママ「昔まだアメリカにいく前いつもアタルが教えてくれたんです。無くした鍵やリモコンがどこにあるか」
買い物に行った時は、家の冷蔵庫の中身を。よそのお宅に行けば、へそくりのありか、通帳のありかを教えてくれ、不妊治療中のお宅でも、それが解る!
冷蔵庫のくだりはとても便利!
そんなママの話をバッグを抱えて聞いてるチョコちゃん…。
ママ「アタルをやっかいばらしいたんです。アタルを捨てたんじゃないかって」
舞子「アタルくんの前です…!」
ママ「ずっとずっとその罪悪感があります。アタルを見るたびにその罪悪感が吹き出すんです」
チョコちゃん、涙つつーー。

<相棒まで!!>

沢「それで?連れて帰って来たのか」
舞子「その方がチョコザイくんにはいいかと」
そんな話をしている廊下の奥では、相棒たちが!鑑識まで含めてうろちょろと!
沢「おまえはチョコザイくんの家族か。家族には家族にしか解らないことがある」
チョコちゃんは指を立ててるけども、それは右京さんの真似?真似なの?
舞子の袖ひいいて。
チョコちゃん「かぞくかぞく」

<鑑識のチョコちゃん>

チョコちゃん「そのきずしってますこのきずしってます」
沢「もう捜査させるな!」
舞子「何かあるのね」
沢「今回は捨て山じゃない。ちゃんと俺たちが捜査してる。だからチョコザイくんは必要ない」
渥美をとんとん。写真を渡してって。
沢「おまえのエゴでチョコザイくんを利用するな。今のお前はラリーって男と一緒だよ。25年もチョコザイくんを捜査の道具にしてきた男だ」
耳とんとん。二人の間に割って入って。
チョコちゃん「ね、ね」
渥美「一応調べてみるのね」
そして、部屋を出ていくチョコちゃん。
舞子「チョコザイくん!」
沢「おまえどこ帰る気だ」
舞子「チョコザイくんの保護解除することにしました」
沢「身元引受人は誰だ」
舞子「ラリーさんです」
沢「おまえ」
舞子「ご家族の希望です。チョコザイくん、待って」

<パパの病院の診察台で寝てるチョコちゃん>

舞子「アタルくん、眠いの?」
舞子の袖をぎゅとして。
チョコちゃん「チョコザイ」
舞子「なんだ起きてんじゃん」
その舞子が受けた電話で、遺体から毒物が出た?ことを知るチョコちゃん。
そこで、むくっと起きて、ぶちまけられた写真を見ながら、ほっぺとんとん。
ちょっと頭が痛く、
チョコちゃん「んーんーー…」
もぞもぞベッドから降りてきたら5本指靴下!さぞや履くときにご苦労されるんでしょうな(笑)!
そして、部屋を出ていくチョコちゃん。
そこで、パパは、チョコちゃんが事件の捜査をしてることを知るのでした。

<公園にやってきたチョコちゃん>

舞子「なにか解ったの?」
ほっぺとんとん、とととん。
チョコちゃん「んーー…」
うーん…頭痛い痛い。
チョコちゃん「はなですこれもはなです」
とんとん指差す先に小さな花びら」
舞子「花」

<チョコちゃん実家の人々>

沢「桃の花か」
チョコちゃん「違います」
沢「いい加減チョコザイくんに捜査させるのやめろ」
家の前でやりとりしてたら、ラリーが車で到着。
舞子「ラリーさん」
ラリー「アタルずっと寝てないようですね」
沢「何で知ってるんですか?」
ラリー「私はアタルのことなら何でも知ってるんです」
盗聴してますからね!
そんな人たちが、チョコちゃん実家でテーブルを囲むことになぜなったのか。
舞子「んっ!おいし!お母さん美味しい美味しいです」
今日はチョコちゃん弟が仕事でいません。
舞子「弟さん何のお仕事を」
パパ「バーテンダーみたいなことやってます」
舞子「おかっこいーー」
チョコちゃんはケチャップを持って。
沢「あなたと食卓を囲むとは思ってもみませんでした」
ラリー「事件の捜査中じゃないんですか?」
沢「あなたがアタルくんといるのが不安で不安でしょうがないんですよ」
チョコちゃん「チョコザイ」
舞子「もぉその不穏な空気やめましょうよ、こんなごちそう前にして!」
チョコちゃん、けちゃっぷちゅーー。
舞子「でも、相変わらずそれ吸ってるのね」
パパ「ケチャップやめなさい。ママの料理好きだったろ?」
舞子「ほらアタルくん」
手をぽん。
チョコちゃん「チョコザイ」
ママ「許してないのよね、ママのこと」
ラリー「アタルは向こうでも夕飯は食べませんでした」
沢「朝と昼に栄養の取れるもん与えるべきだろ」
ラリー「与えるってなんですか。アタルは動物じゃない。食べたいものを食べる権利がある」
舞子「やめて下さい」
ラリー「医療チームがいうには、この商品に含まれてる糖分や野菜や肉の配分が開発されたアタルの脳にマッチしてる、だから、欲するんですよ」
取り上げられたケチャップとマスタードを取り戻すチョコちゃん。
沢「まるでロボットのエネルギーオイルだ」
舞子「やめて下さいアタルくんの前で!」
チョコちゃん「チョコザイ!」
パパ「あぁ、思い出しました。仲のいい友達が、チョコザイって呼んでました」
舞子「そうなんですか」
パパ「お二人はチョコザイって呼んであげて下さい」
チョコちゃん「チョコ、ザイ」
舞子「あの、日本にいた頃のチョコザイくんの好物は?」
ママ「えっ?」
パパ「あぁ、おにぎりじゃないか?」
舞子「おにぎり」
パパ「えぇ、アタルの初めての遠足の時」
舞子「その時持ってったのがおにぎりですか」
パパ「遠足には行けなかったんですけどね」
舞子「雨か何かで」
ママ「土壇場になって辞退してくれって言われたんです。引率の先生が責任持てないっからって」
パパ「その日の夕飯に作ったんだよな」
ママ「遠足にいったらねー、これを食べるのよー。これを食べれば遠足になんていかなくたっていいんだから」
ママの涙を見る、大して可愛くもない子供チョコちゃん。
パパ「それからのアタルの夕飯はおにぎりになりました」
ラリー「おにぎり」
パパ「えぇ」
沢「でもあん時食べなかった」
おにぎり食べておにぎり食べておにぎりたーべて、と3回行ってみた時は食べなかったチョコちゃん。
舞子「コンビニのおにぎりじゃなくて、お母さんのおにぎりじゃなきゃだめなのかも」
ママ「え?」
マスタード持ってるチョコちゃんに、
ママ「アタル、おにぎり食べる?」
ちょっと考えて、マスタード置いて、手をとんとんして。
チョコちゃん「うん…」
ママ「すぐ作る」
手をとんとんとんとんしてたチョコちゃん、立ち上って、くるっと回って。
チョコちゃん「はなが、(パパをとんとん)はながありません」
沢「いつもうちに飾ってるんです
舞子「チョコザイくんの希望で、こんな風に」
写真を見せる舞子。
ラリー「あぁ、これ…、アメリカでもやってます。アタルが自主的に始めた数少ない習慣です」
舞子「なんでその花が好きなんです?」
ラリー「さぁ」
パパも見る。
パパ「一本の茎に、いくつも花をつけるから。だから、4つの花をつけた百合を愛しなさい」
キッチンに入って、炊飯器に触るチョコちゃん。おにぎり握るポーズ。
パパ「私と妻とアタルとおなかの中にいたタスク。その4人を同時に愛せるよう」
なお、おにぎり握る真似のチョコちゃん♪
パパ「そういうフラワーセラピーだったよな」
舞子「そっか。だから、こだわってたのね。飾ることで家族と一緒にいたんだよね、この25年間ずっと」
おにぎりポーズがただただ可愛いチョコちゃん。多分、そのままでは、△おにぎり上手にできないと思うけれども(笑)
舞子「お母さん、許してないなんて、とんでもないです。恨んですらなかったんですよ」
おにぎりポーズからのぉぉ〜!お母さんをとんとん。
チョコちゃん「ママ、おにぎり」」
ぽんぽんとおにぎりつくるポーズ。
ぐぉう!
涙する一同!

<しかし捜査に出るチョコちゃん>

沢に電話がかかってきたので、チョコちゃんも一緒に行こうと出てきまして。
沢「あぁダメだ、ついてきちゃ。家に戻って」
ラリー「アタルの好きにさせて下さい」
沢「…チョコザイくんは今日やっと親子になれたんだ。なのにまだ捜査をさせる気か
ラリー「アタルには事件現場こそ癒しなんです」
沢「癒し?チョコザイくんの手のひら見てみろ」
そこには、くっきり傷跡。
沢「チョコザイくんは事件を解決するたびにストレスを感じてる」
ラリー「まさか」
沢「あんたがしてることはただの虐待だ。いくぞ」
でも行こうとするチョコちゃん。
舞子「待って待って!もういい。ごめんなさい!」
ラリー「そんはずはない私たちの25年は間違ってない」
とにもかくにも、出てしまった車の後を追うチョコちゃん。

<現場にやってきたチョコちゃん>

なんやかんやあって、泣いているお母さん。
そしてそれを見たチョコちゃんは、バッグのストラップをぐーーーーって握りしめ、また手のひらから血が!
チョコちゃん「みっしょん、あっこんぷり…っ」
頭痛い。
耳をふさいでる、その指先のそっくりがえり具合が可愛い可愛い!指が常にそっくり返っているのが可愛い!!
チョコちゃん「あああああーーーー!!!」
ドラマ中最大、と思われる声のチョコちゃん、倒れて病院へ。

<チョコちゃんこん睡状態>

こうして、チョコちゃんはこん睡状態へと陥るのでした。
手のひらに傷、あたりから、どんな話だったかはっきり覚えていないものの、I come with the rainのシタオと共演でもいいかもしれません。挙動不審ーズ(笑)


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